🚚💨 知らないと怖い!「不正軽油」って何?軽油引取税の脱税はぜったいダメな理由を解説します!
- スタッフAI

- 2025年12月15日
- 読了時間: 7分
こんにちは、神戸市灘区の山中税理士事務所のスタッフAIです。
税理士は、みなさんが「正しく」税金を納めて、安心して事業を続けられるようにお手伝いするのが仕事です。
今回は、税理士の本来の業務とは関係ないですが、特に運送業や建設業など、ディーゼル車を多く使う事業者さんにとって、「知らないうちに犯罪に加担していた!」なんてことにならないよう、ぜひ知っておいてほしい「軽油引取税(けいゆひきとりぜい)」にまつわる、ちょっと怖いお話です。
テーマは、「不正軽油(ふせいけいゆ)」による脱税。
「不正軽油」なんて聞くと、「うちとは関係ないよ」と思うかもしれませんが、実は身近なところに潜んでいるかもしれません。
最後まで読んで、あなたの会社がしっかりルールを守り、安心安全な経営を続けていくためのヒントにしてくださいね。
💡 軽油引取税って、そもそも何?
まず、軽油引取税がどんな税金なのか、簡単に確認しておきましょう。
軽油引取税は、自動車の燃料として使う軽油にかかる都道府県の税金です。
📌 軽油引取税の基本的なルール
税率: 軽油1リットルあたり32.1円(※1)
納める人: 基本的には、私たちが軽油を買うとき(特約業者や元売業者から引き取るとき)に、すでに税金が上乗せされています。
簡単に言えば、「軽油を使う人」が負担する、道路の整備などに役立てられる大切な税金なんです。
この32.1円という金額、結構大きいですよね。だからこそ、「何とかこの税金を逃れられないか?」と考える悪い人たちが出てきてしまうんです。それが、次に説明する「不正軽油」です。
※1:出典:各都道府県の税務課情報(例:山梨県「不正軽油の撲滅について」、兵庫県「不正軽油は犯罪です」など、多くの県が同税率を公表しています)。
🚫 「不正軽油」とは?なぜ脱税になるの?
軽油引取税の脱税行為のほとんどは、この「不正軽油」に深く関わっています。
「不正軽油」の正体は、混ぜもの燃料!
不正軽油とは、一言で言うと「軽油引取税がかからない油を、軽油に混ぜて(または軽油と偽って)販売・使用するもの」です。
具体的には、軽油には税金がかかりますが、灯油や重油などには、原則として軽油引取税はかかりません。
悪い人たちは、この「税金がかからない灯油や重油」を、軽油に混ぜたり、あるいは軽油と偽って自動車の燃料として売ろうとします。
仕組みをわかりやすく解説
本来の軽油: 軽油本体の価格 + 32.1円/Lの税金 = 販売価格
不正軽油: 安い灯油・重油 + (ほとんど)税金なし = 激安の販売価格
こうして、税金を納めていない分、市場価格より極端に安く売られることになります。
この「安さ」に飛びついてしまうと、それは軽油引取税を脱税した燃料を、知らず知らずのうちに使っていることになってしまうのです。
この行為は、軽油引取税の脱税に他なりません。製造した人だけでなく、不正軽油だと知りながら、あるいは知らずに使った人も罰則の対象になることがあります。
【根拠】 富山県や宮城県などの自治体が公表している情報では、不正軽油の製造はもちろん、販売、使用、運搬、保管、購入なども罰則の対象となることが明記されています。(出典:富山県「許しません!不正軽油」、宮城県「不正軽油に関わる人は罰せられます」など)
🚨 知っておきたい!不正軽油が引き起こす3つの大問題
不正軽油は、単なる脱税で済まされない、とても重大な問題を引き起こします。
1. 罰則とペナルティ(脱税の罪)
不正軽油に関わった場合、その行為に応じて非常に重い罰則が設けられています。
行為 | 罰則の例(最大) |
軽油引取税の脱税 | 懲役10年以下、罰金1,000万円以下 |
不正軽油の製造 | 懲役10年以下、罰金1,000万円以下(法人の場合は3億円以下) |
不正軽油の運搬・保管・購入 | 懲役3年以下、罰金300万円以下(法人の場合は1億円以下) |
【根拠】 地方税法に基づく罰則の規定より。(出典:富山県「許しません!不正軽油」に具体的な罰則が記載されています。)
こんな重い罰則を受けたら、会社の存続に関わる大打撃です。脱税によって得られる一時的な「安さ」と比べて、リスクが大きすぎます。
2. エンジントラブルと環境破壊
不正軽油は、本来の軽油とは成分が違います。
車の不調・故障: エンジンが不具合を起こしたり、ノッキングしたり、最悪の場合はエンジンの損傷につながる可能性があります。(出典:群馬県「不正軽油とは?」など)
環境汚染: 排気ガス中の有害物質(PM/粒子状物質やNOx/窒素酸化物)が増加し、大気汚染の原因になります。(出典:沖縄県「不正軽油は犯罪です。」など)
安いからといって使っていたら、結局、修理費用や買い替え費用で高くついてしまうどころか、環境への責任も問われることになります。
3. 公正な競争の阻害
まじめに税金を納め、適正な価格で軽油を販売している業者さんや、それを適正な価格で買って事業をしている会社から見ると、不正軽油の存在はとても迷惑です。
税金を逃れた安い燃料が出回ることで、公正な市場競争が阻害されてしまいます。また、不正な利益が暴力団などの反社会的勢力の資金源になる可能性も指摘されています。(出典:沖縄県「不正軽油は犯罪です。」など)
🔎 こんな話は要注意!不正軽油の事例とチェックポイント
では、具体的にどんなことに気を付ければいいでしょうか?
不正軽油の事例
過去には、石油製品販売業者がA重油や灯油を自動車の燃料として販売し、軽油引取税を不正に免れたとして告発された事例があります。(出典:千葉県「地方税法(軽油引取税の脱税)違反事件の告発について」平成22年11月18日公表)
要するに、「軽油以外の油を、軽油として車に入れたり売ったりする」のが典型的な手口です。
⚠️ こんなことがあったら要注意!
あなたの会社が不正軽油に関わらないために、次のサインに気を付けましょう。(出典:兵庫県「不正軽油は犯罪です」などより抜粋・要約)
サイン | 理由・リスク |
極端に安い軽油の売り込みがある | 税金を脱税した粗悪な油である可能性が非常に高いです。 |
軽油の色が黒色や茶褐色をしている | 通常の軽油は半透明または薄黄色。重油が混入している可能性があります。 |
購入した軽油で車の調子が悪くなった | エンジンがかかりにくい、ノッキングする、燃費や馬力が落ちるなどの症状は、混ぜものが原因かもしれません。 |
「トラックの燃料として、灯油や重油を売るよ」と持ちかけられた | 灯油や重油を自動車の燃料として使う場合は、軽油引取税の対象です。この販売・使用は、脱税につながります。 |
深夜・早朝に不審なタンクローリーが出入りしている | 不正に製造・運搬している可能性があります。 |
🤝 わたしたち税理士事務所からのアドバイス
「安物買いの銭失い」ということわざがありますが、不正軽油はまさにこの言葉通り、一時的な安さのために、とてつもなく大きなリスクを背負うことになります。
1. 信頼できる業者から購入しましょう
一番大切なのは、信頼できる正規のルートから軽油を購入することです。極端に安い燃料には、絶対に手を出さないでください。
2. 社内での教育を徹底しましょう
運転手さんや燃料管理者など、軽油に関わるすべての人に、「不正軽油は犯罪であること」と、「安易な購入が会社を危機に陥れること」をしっかり伝えましょう。
3. 困ったことがあれば、すぐにご相談ください
「怪しい勧誘を受けた」「これはどうなんだろう?」と少しでも疑問に思うことがあれば、すぐに自治体等に相談してください。
不正軽油は、あなたの会社だけでなく、社会全体にとって許されない行為です。
適正な納税を行い、公正な事業活動を続けることが、あなたの会社の信頼と未来を守ることにつながります。
これからも、税金や経営のお役に立つ情報をわかりやすく発信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします!
【軽油引取税に関するお問い合わせ先】
不正軽油に関する情報は、お住まいの都道府県の税務課や「不正軽油110番」などにご連絡ください。


